Pink Tech シリコンバレー

アメリカに増加する一人暮らし「一人は孤独じゃない」



Time誌3月14日号の"10 Ideas that are Changing Your Life"というという特集で、アメリカに増加する一人暮らしが社会現象として取り上げられていたので要約を紹介します。

 1950年代にはアメリカ人の一人暮らしはわずか400万人だったそうです。しかし、2011の国勢調査データでは3300万人のアメリカ人が一人暮らしをしています。これはアメリカの全世帯の28%を占め、最も一般的である子供のいないカップル世帯とほぼ同じ割合になっています。日本と同じく、こうした一人暮らしの人は大都市に集中しています。

 こうした一人暮らしの増加で様々な研究がなされ、孤独の増加や大きな社会的孤立が起こっているという研究結果も出されたそうです。

 しかし、この記事の著者であるニューヨーク大社会学のKlinenberg教授は、一人暮らしの上昇によってアメリカ人が孤独になっているという証拠はほとんど揃っていないと話します。また、シカゴ社会神経科学者John T. Cacioppo教授の言葉を引用し、「孤独というのはどういう風に暮らしているいかではなく、私たちがどう感じているかだ」と言います。ではどういう人が孤独なのか?例えば離婚を経験した人はこう話します。「間違った人と一緒に生きているほど、孤独なことはない。」つまり間違ったパートナーよりもよほど一人で暮らしたほうが孤独感を感じず、充足した生活を送れるのだそうです。

 このKlinenberg教授が調査したところによると、一人暮らしの人達は、ほとんど孤独だと感じてはいませんでした。逆に、一人暮らしの人はよりソーシャルに活動しており、都会の華やかな文化を楽しんでいたそうです。

 つまり、一人暮らしというのは、現代人の価値観やニーズを満たしてくれるということなのです。フリーダムを謳歌し、自分自身に集中したり、コントロールをすることができるということ。一人暮らしというのは、自分自身で何をしたいか、いつやりたいかということを決めることができます。それは恋人からの要求から解放され、自分自身の事だけに集中できることを意味します。デジタルやメディアやソーシャル・ネットワークは、一人暮らしの孤独や時間を感じさせない素晴らしいベネフィットになっています。

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 日本ではルームシェアがここ数年で話題になっているので、アメリカではルームシェアの印象が強いかもしれませんが、一人暮らしのトレンドというのが大きくなっているのですね。確かに、現在ソーシャルメディアなどのインフラが整ってきたので、あまり一人暮らしで孤独と感じる事は無いと思います。
 
 私は田舎で二人暮らしです。最近のソーシャルメディアの普及で、以前よりも日本の友人との絆は深まり、知らない人達とも関心ベースで繋がることができて田舎に住んでいてもそれほど寂しさは感じません。さすがにシリコンバレーで一人暮らしは寂しいかなと思うのですが、以前住んでいたニューヨークや東京であれば、私も一人暮らしで全然大丈夫だと思っています。

 
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# by katoyasuko | 2012-03-12 16:55 | 生き方

お絵描きゲームDraw Somethingが凄い勢いで流行っている


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 凄い勢いで流行っているスマホ・タブレット向けゲーム、Draw Someting(ドローサムシング)。友達が何を描いたか当てる古典的なゲームなのですが、1ヶ月前にリリースしたばかりなのにすでに1200万ダウンロードを記録しています。有料アプリなのに1ヶ月で1200万ダウンロードとは、本当にすごい快挙です。周りの友人からも口コミで「面白いよ」と何度も聞いていますし、浸透ぶりは新しいゲームとは思えません。勢いがあり過ぎですね。

 本当に簡単なゲームで、例えば「貧乏」というお題が出たら、一人は貧乏を連想される絵を書きます。相手は 貧乏:Poorという文字を入力すれば当たり〜となります。いやぁ、本当にシンプル。Facebookを通して友達と一緒に遊べるので、本当にソーシャルゲームという感じで楽しそうです。

 価格は1.99ドルで、現在期間限定で99セント。iOSとアンドロイド対応です。やってみようかなーと思うのですが、私はネイティブじゃないのでちょっと不安も…。例えばタコの手の絵から「Tentacle(触手)!」とか答えないと行けないんですが、Tentacleの単語、知らなかった…。3段階のレベルがあるようなので、とりあえず一番簡単なものからやってみるしかないですね。

 日本語版、早く出ませんかねぇ。私は元々ゲームが嫌いなほうで、ビデオゲームやカードゲームもやりたくないんですが、これだったら結構楽しめそうです。

 


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# by katoyasuko | 2012-03-09 16:39 | アプリ

モバイル端末決済Squareを使ってみた


日経ビジネスDigital速報に、「オバマ対ロムニー、究極の集金戦争」ーモバイルクレジット端末で、「草の根」資金を総ざらいという記事を更新していただきました。

 それに当たって色々とSquareというサービスを使ってみたのでご紹介したいと思います。まず、Squareとはモバイル端末をクレジットカードの決済機に変えてしまうサービスです。クレジットカード決済機と言うと、クレジット会社と契約したり、端末機を購入したりと煩わしいことが非常に多かったのです。しかしこれがあれば個人が簡単にクレジットカードでの支払いを受けることができてしまいます。

 個人がどれだけ簡単にSquareをつかうことができるのか。実際に使ってみることにしました。まずはSquareのアプリをダウンロードします。その後自分の名前、ソーシャルセキュリティー番号、銀行の口座番号などを入力し登録を済ませます。現在までのところ、こうした情報がなければいけない。つまりアメリカにいる人しか使えないという訳ですね。諸々登録には5分も掛かりません。そして登録が終われば、Squareがカードリーダーを発送してくれます。待つ事だいたい1週間ほど。

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 届きました。カードリーダーと言っても、あっけないほど小さな普通郵便です。しかし封筒もお洒落でスマートな感じ。非常に軽いです。そして中身は本当に小さな500円玉弱のカードリーダーと、Squareのシールがついています。
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これをモバイル端末に付け、アプリを起動すればもうクレジットカードの読み取り機として使えます。あまりの簡単さにびっくりしてしまいます。大昔、小さな企業でアルバイトしていた時に、クレジット端末の導入を担当したことがあるのです。そのときは契約する業者選び、そしてクレジット端末選び、契約とすごく煩わしかったのを覚えています。Squareはそれと比べると驚くほどシンプルで簡単です。

 例えばどんな時に使えるか?例えば私が手芸品を売っているとしましょう。クレジットで買いたいという人がいれば、その場でカードをスワイプし、販売することができます。他にも個人でレッスンの講師をしている人、アートを売る人など、個人販売をしている人には非常に力強いツールになるのではないでしょうか。

また便利なのが、レストランで大人数の支払いの時です。例えば10人でレストランに行き、ワインを頼んだ人、ほとんど何も食べなかった人がいたとします。アメリカでは現金を持ち歩かない人が多いのですが、10人全員がレストランにクレジットカードを出してしまうと迷惑がられます。Square保有者がレストランに支払い、友人からSquareを通してお金をもらう…こういう使い方ができる訳です。クレジットカードで支払いをした人は、SMSかEメールでレシートが貰えるというところも便利ですね。
 
 個人以外ではどういうところが使っているかというと、カフェやタクシー、ファーマーズマーケットなどでみかけます。広報のかたにお話を伺ったのですが、Squareを使っているカフェを指定して下さいました。お洒落なカフェですね。Squareはサクサク動きますし、シンプルなので初めての人でも迷わず使う事ができます。

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  現在出荷台数は80万台ですが、大した宣伝は見かけないので使っている人は情報に敏感な人だと推測しています。使い心地も良いですし、もう少し口コミが広がれば潜在的なユーザーというのはかなり大きそうです。
 最近は大きな中抜き企業を通すことなく消費者間でビジネスができるプラットフォームが非常に整って来ていますが、Squareのサービスも個人業者の障害となっていた問題を本当にスマートな形で取り去っていると思います。このサービスはCtoCサービスの可能性を非常に明るくしますね。

 
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# by katoyasuko | 2012-03-07 15:40 | テック

ジャーナリスト加藤靖子のブログです。ニューヨークで日経ビジネス勤務を経て、フリーに。シリコンバレーから、テック情報を書いています。メールはmail@yasukokato.com 。Photo:Takahiko Marumoto
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加藤靖子。1982年9月11日東京生まれ、九州育ちの29歳。
中央大学在学中から、マガジンハウスの編集部アルバイトに明け暮れる。卒業後米Pace大学に留学。在学中にジャーナリストのアシスタントをしながら、フリーで原稿を書き始める。
卒業後、2007年末から日経BP社ニューヨーク支局勤務。ビジネス・経済誌「日経ビジネス」編集部で、大統領選挙、金融危機、自動車産業の低迷などをレポートし、刺激的な日々を送る。
2011年からサンフランシスコ郊外、シリコンバレーに引越し。フリーになり、「日経ビジネス」「日経デジタルマーケティング」などに記事を寄稿。
最近はすっかりテック系ニュースに目覚め、シリコンバレーでテック系イベントに出席したり、インタビューを行ったりしている。
最近のインタビューは、シェリル・サンドバーグ(Facebook COO)、ナビーン・セバデュライ(Foursquare共同創業者)、ガ・ワン(Smule共同創業者)など。

好きなことは料理、体を動かすこと、友達としゃべること、ファーマーズマーケットに行くこと。
仕事とプライベートをあまり区別せず、楽しく仕事をしています。

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