Pink Tech シリコンバレー

盗撮映像をネットで公開。同性愛者の自殺にまつわる判決


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(WSJのキャプチャー画像。写真は被告のラビ氏)

 先週末大きく報じられていたのが、10代の同性愛者だった男性の自殺をめぐる裁判の判決。ニュージャージー州ラトガー大学の寮で、同性愛者だったタイラー・クレメンティ氏のセックス・シーンをウェブカムで盗撮していたダーラム・ラビ氏が有罪になったと伝えられました。盗撮を知ったクレメンティ氏がワシントン・ブリッジから投身自殺した為、2010年メディアで大きく取り上げられていたのです。

 2010年、当時大学の一年生だったクレメンティ氏とラビ氏は、ルームメイトとして寮で一緒に住んでいました。

 ある日クレメンティ氏はネットで知り合った30歳のボーイフレンドを寮に呼び、ルームメイトであるラビ氏に自分たちだけで部屋を使わせて欲しいと頼んでいました。ラビ氏は二人が部屋を使う前にウェブカムを起動し、盗撮。インターネットで公開していました。さらにツイッターで何度も友達に盗撮動画を見るようツイートを繰り返しています。

 クレメンティ氏は、盗撮されていたことに気づきワシントン・ブリッジから飛び降りて自殺。ゲイに対する差別犯罪という見方もあり、非常に大きく報じられました。
 
 今回ラビ氏はプライバシーの侵害や、差別犯罪(ヘイト・クライム)を含む15の罪で起訴されていました。有罪が確定すれば差別犯罪最高で10年の禁固刑の可能性があります。有罪ということになりましたが、ラビ氏は控訴を申し立てることを決めたそうです。

 実はこの事件、当初ラビ氏は司法取引をオファーされており、もしそれを受けていれば禁固刑にはならなかったそうです。司法取引と実際に裁判に臨んだ場合の結果が違いすぎて、この司法取引にも驚きますが…。

 この裁判の焦点になっているのは、「同性愛者への偏見からくる差別犯罪」「ネットいじめ」の問題です。特に同性愛者への偏見というのは、立証も難しいですし、私も全てを追っている訳ではないので判断はつきません。クレメンティ氏側の弁護人はゲイに対する差別犯罪であると主張していますが、ラビ氏のほうはゲイに偏見はなく、30歳の男性が部屋に来る事に神経をとがらせていたと反論しています。

 「ネットいじめ」のほうですが、ラビ氏の弁護人はいじめではなかったと主張しています。「ラビ被告には同性愛者に対する偏見は一切なく、いじめはありませんでした。コンピューターやツイッターを使ったいじめもない。被告はクレメンティ氏を辱めたことも笑いものにしたことはなく、ましてや悪口を言ったこともありません。」と主張しています。このコメントにはもう何と言ったらいいものかと感じてしまいました。悪口を言われたり、普通にいじめられたほうがインターネットにセックス動画を流されるよりもよほどましですが、アホでしょうか?これがいじめでは無いと言えば、何がいじめになるのでしょうか?ラビ氏の動機は、未熟な学生がやりすぎてしまった為だと主張しています。

 インターネットでビデオを流して笑いものにし、ツイッターで友人に広め、ウォッチ・パーティーまで企画するなんて、普通のいじめよりも卑劣で悪徳でしょう。ましてやツイッターをやっていたラビ氏なので、SNSを使った情報拡散のパワーは本人が重々承知していたはずです。

 少し前の話なので、思い出すこともなかったのですが、家族やボーイフレンドなどがコメントしているのを読んで暗い気持ちになってしまいました。





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# by katoyasuko | 2012-03-20 16:06 | テック

ニューヨークのシェアハウスを紹介(1)


前回一人暮らしが増えている社会現象をブログにしました。ただ、家賃の高い大都市では、学生や若い人達を中心にルームシェアも引き続き人気があります。自分が払える家賃で都心から離れたところに住むよりも、シェアして住んだ方が良い条件のアパートに住めるからです。

 世界でも非常に高額な家賃で知られているニューヨークですが、実際にはどんな感じで住んでいるんだろうと気になることはないでしょうか?私はニューヨークに住みたくて日本から引っ越しました。ブラウンストーン(れんが造り)のアパートの前を通るたびに、どんな感じのアパートで、どんな人が住んでいるんだろう?と非常に好奇心をそそられたものです。年末から年始に掛けてニューヨークに行っていたのですが、泊めてもらっていた友人のアパートがすごく素敵だったので、許可をもらって紹介します。タイトルはシェアハウスとしていますが、ブラウンストーンのアパートです。日本のアパートの定義とちょっと違うので、シェアハウスというタイトルにしています。写真が多いので、二つに分けて紹介しますね。

 場所はマンハッタンから地下鉄で15分くらいのブルックリン。フォートグリーンエリアに近く、お洒落な地域です。アパートは2フロアになっていて、1階に3部屋+2フルバス(シャワーとトイレ)、2階に リビング(共有場所)、キッチンとトイレという大きな作りです。

 ここに住んでいるのは、同じ服飾ブランドを手がける3人。自宅と彼らの制作のためのスタジオとしてアパートを使うという、面白い使い方をしていました。まずは一階部分の住居から。

一階の玄関と廊下。 ここはマスターベッドルームと二つの部屋を隔てていて、アパートの真ん中に位置します。置いてあるのはアンティークの絵やランプ、椅子などです。
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 ベッドルーム。彼女がバケーションに行っていたので、私が泊めさせてもらっていた部屋です。光がたくさん入ります。
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 こちは2つめのベッドルーム。家賃を下げるため、一つの部屋に二人で住めるよう、作り付けの2段ベッドを作っています。仲のよい建築家の友人に頼んでいるので材料費だけで出来たそうです。女の子らしいかわいい部屋になっています。
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 ここがマスターベッドルーム。ちょうど一人引っ越した後なのですこし殺風景ですが、広いです。この部屋の隣には大きなクローゼットと、大きなスクリーンで映画を見られるシアタースペースがあります。
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# by katoyasuko | 2012-03-14 04:57

ニューヨークのシェアハウスを紹介(2)


そして階段を登ってユニークな2階へ。2階は服作りのスタジオと、キッチン+ダイニングスペースです。まずはスタジオから。お洒落ですねー。天井が高く、一面窓になっています。服がストレス無く作れるように、作業台も大きくつくってあります。
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 作り付けのデスクは友人に頼んで作ってもらったもので、広々としています。ここでミシンを掛けたり、パソコンをしたりします。私も滞在中、ここでパソコン作業をさせてもらっていました。写真で見ても、素敵ですね。
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 大きな黒板に、彼女達がやるべきタスクを書き込んで行きます。本棚には、ファッションやアートの本がたくさん並んでいます。
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 こちらはキッチン。上からフライパンやらが色々と釣り下がってますね。十分な広さがあります。
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 そしてダイニングのスペース。テーブルや椅子もアンティークのものでかわいかったです。
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 ある日作ってくれた食事。
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 この家のポイントは、やはり居住空間と、自分たちの制作スタジオを一緒にしているところですね。そうすることで、別々に場所を借りるよりも、安く上がります。それから置いてあるアンティークの家具ですが、アンティーク商?みたいなことをやっている友人から借りているそうです。その友人も、倉庫スペースにお金を掛けるよりは、預かって使ってもらうほうがいいということで、お互い助かっているそうです。

 彼女達のブランドの名前は、Auralis。エコをコンセプトに、オーガニック素材を使っています。
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プリントや毛糸などは、天然素材を使ってスタジオで手染めしています。ニューヨークファッションウィークにも一度出店しており、ランウェイのショーもすごくよかったです。日本でも好まれそうな、フェミニンでラインが美しい服ばかりです。私が特に好きだった好きなシーズンはこちら。小売り向けにはかなり少ないロットから販売しています。お友達のブランドで応援しているので、ご興味があればお知らせください。(私には何のメリットもないので、ステマではありません…。)

 こんなにお洒落なところばかりではないですが、ニューヨークは素敵なアパートが多いですね。彼女たちのアパートの周りには友達も多く住んでいて、食事をしに来たり、映画を見に来たり…と滞在期間はすごく楽しかったです。個人的には5年半もルームシェア生活をしていたので、シェアはもういいかなと思っていたのですが、周りと楽しく共生する生活もやっぱり良いなと感じました。


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# by katoyasuko | 2012-03-14 04:56 | 生き方

ジャーナリスト加藤靖子のブログです。ニューヨークで日経ビジネス勤務を経て、フリーに。シリコンバレーから、テック情報を書いています。メールはmail@yasukokato.com 。Photo:Takahiko Marumoto
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Profile

加藤靖子。1982年9月11日東京生まれ、九州育ちの29歳。
中央大学在学中から、マガジンハウスの編集部アルバイトに明け暮れる。卒業後米Pace大学に留学。在学中にジャーナリストのアシスタントをしながら、フリーで原稿を書き始める。
卒業後、2007年末から日経BP社ニューヨーク支局勤務。ビジネス・経済誌「日経ビジネス」編集部で、大統領選挙、金融危機、自動車産業の低迷などをレポートし、刺激的な日々を送る。
2011年からサンフランシスコ郊外、シリコンバレーに引越し。フリーになり、「日経ビジネス」「日経デジタルマーケティング」などに記事を寄稿。
最近はすっかりテック系ニュースに目覚め、シリコンバレーでテック系イベントに出席したり、インタビューを行ったりしている。
最近のインタビューは、シェリル・サンドバーグ(Facebook COO)、ナビーン・セバデュライ(Foursquare共同創業者)、ガ・ワン(Smule共同創業者)など。

好きなことは料理、体を動かすこと、友達としゃべること、ファーマーズマーケットに行くこと。
仕事とプライベートをあまり区別せず、楽しく仕事をしています。

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