Pink Tech シリコンバレー

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海外の起業家向けの教育プログラムBlackbox connect(ブラックボックスコネクト)



 何やら興味深いプログラムを発見。海外の起業家向けに教育プログラムを行うBlackbox connectなるものがあるそうです。シリコンバレーの高級住宅地アサートンにあるBlackboxは、海外のソフトウェア関連の起業家を選抜し、住むところと教育プログラムをパッケージにして提供しているそうです。

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 これは、Yコンビネーターのようなインキュベーションではなく、シリコンバレーの文化や投資システムを学びたい海外起業家向けの教育プログラムになっています。例えば日本でスタートアップをやっていて、シリコンバレーに進出したいと思っているけど、一体どうしていいか分からない。そんな人達向けです。どんな投資タイプがあるのかや、デザインの重要性など、シリコンバレーで起業する際に必要な知識を教わるそうです。シリコンバレー企業へのツアーもあるそうですよ。

 講師には500スタートアップのデイブ・マックルアー氏のような投資家や、グーグルの起業家支援マネージャー、また自らが成功した起業家…という人達が名を連ねています。起業家向け教育プログラムはこうした講師達を招きながら2週間に渡って行われます。

 これは誰もが入れるわけではなく、1期間ごとに選抜された12人(もしくはco-founderと2人まで)がプログラムに入ることができます。価格は一人$4995(約40万円)、2人だと$7500(約60万円)で、これには滞在費と受講料が含まれます。講義は2週間ですが、選抜された12人は2週間無料で延長滞在できるそうで、つまり1ヶ月分の滞在費、講義、そして朝ご飯と昼ご飯が含まれます。

 面白いのはこの開催場所/滞在場所で、Blackbox mansionと呼ぶ家に皆で滞在します。プール付きの大きな一軒家で、寮生活をしながらここで講義を受けたり、他の起業家と一緒にアイディアを出したり…という生活をするそうです。基本的に部屋はシェアで2段ベッド。キッチンがついているので料理をしたり、プールや庭で遊んでもいいし、デスクもあるのでここで仕事もしてね…という感じになっています。写真はこちらで色々見れますよ。
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 これは、海外にいるけれどもシリコンバレーの文化に本気で入っていきたいと思っている人には、すごく良いですね。起業家の人同士で色々話し合えますし、投資家とも出会える。家の心配もないしプログラムも充実しているのなら滞在はすごく充実するのではないでしょうか。12人と狭き門ですが、日本の起業家のかたも、是非応募してみてはどうでしょうか!

このBlackbox connectですが、マネタイズは授業料だけなのか、良い起業家がいれば投資も多少やろうと思っているのか、プレス資料が全然ないため、そのあたりはちょっとよく分かりません。

 このシェアハウスですが、プログラムをやっていない間、一般にも解放しているようで、Airbnbを通じて借りられるようになっています。ただし一般向けと言っても、借りられるのは起業家のみ。家を借りる際に、自分がどんなサービスを作っているのかを説明する必要があります。プログラムに選抜される必要はないけれども、起業家である必要はあるとうことですね。起業家の為だけの家です。シリコンバレーに視察にくる起業家のかたは、こちらに泊まっても良いのでは?ホテルに泊まるよりも楽しそうです。価格は一泊$65(約5200円)。

 コンセプトがすごくシリコンバレーっぽいですね。写真を見ていると、家も綺麗ですし、ナードな雰囲気で楽しそう。色んなつながりが出来そうです。

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by katoyasuko | 2012-03-21 13:38 | シリコンバレー

起業家の為のVIPカード"Founders Card"

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 米Mashableの記事
で見つけたのですが、起業家の為のVIPカード"Founders Card”なるサービスがあるそうです。カードの審査に通れば起業家は、色々なディスカウント、ベネフィット、及びイベントに出席できるFounders Cardに入会できます。クレジットカードではなく、ネットワーキングと割引が主な目玉のサービスです。

 ディスカウントが受けれる大手ブランドは, Apple, Virgin Atantic Airways,W Hotelsなど。またイベントは毎月一回どこかの州で行われ、起業家同士でネットワーキングができるところが売りです。値段が年間$495(約4万円)で、入会金に$65(約5200円)が掛かります。現在会員は5000人です。

 創業者のEric Kuhn氏は「起業家や創業家というのは、孤独なものなのです。だから話す機会を持ってもらい、互いに経験をシェアし、個人レベルで出会ってもらいたかったのです」 とMashableに話しています。

 ちょっと年会費は高すぎるかなと思うのですが、コンセプトは大変面白いですよね。

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by katoyasuko | 2012-02-17 16:56 | シリコンバレー

シリコンバレーの新しいトレンド。ハードウェアが戻ってきた!

 
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Withings社の血圧計。スマホに接続すれば、グラフ化し健康管理できるもの

今年、もっというとここ10年ほどソフトウェアやアプリが注目を集めていましたが、ここへきてハードウェアが大変ホットなアイテムになってきました。今年前半はアプリ、アプリと騒いでいたのに、世の中の動きってどう変わるか分かりませんねぇ。

 この前日経ビジネスで、健康ガジェットを紹介しましたが、それもこの流れの一つです。血圧を計ってグラフにしたり、睡眠をモニターしてグラフにしたりと、今健康関連器具は花盛りです。日経ビジネスの記事はこちら

 記事で紹介していないもので、Jawbone社のUPというリストバンドがあります。一日の運動量や、睡眠をモニターするリストバンドで、結果をオンラインの健康ダッシュボードで管理するというものです。これはAT&Tでも販売していて、たまたまAT&Tに行ったときに売れ行きを聞いてみたのですが、「売り切れ〜」とのこと。店員さんも欲しいのだけど、買えない状況なんだそうです。サンクスギビングやクリスマスを前にして、ギフトにちょうどいいので売り切れてしまうんだとか。凄いですねー。

 他に有名なガジェットで、モバイル決済のSquare(スクエア)なんかがあります。白い小さなクレジットカード読み取り装置をスマートフォンやiPadに差し込んで支払いができるサービス。カード決済って、店舗にとって手数料は高率ですし、小さな小売り店鋪が負担するのが厳しいという事情がありました。これであれば、消費者負担だし、小さなお店も助かるというものです。
 
 それから1ヶ月前に発表されたばっかりのLytroカメラがあります。このカメラ、撮影の後に自由に焦点を合わせ変えられるというもの。例えば部屋を撮影する際、とりあえずシャッターを切っておいて、後でソファーを焦点にしたり、人に焦点を当てたりといういうことができるものです。 有名なベンチャー・キャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツも投資をしていて、こうしたハードウェアにお金が動いているのです。

 今までハードウェアって、製造しなきゃいけないし、売れ残れば在庫が出るしで、ベンチャーにとってはお金が掛かるので結構嫌煙されていました。でもこうやって見ると、アプリだけではできない、すごいことができますよね〜。

 それからもう一つ、今のハードウェアの特徴は、素晴らしいソフトウェアが積んであるということ。ただ健康状況をモニターするだけじゃなくって、素晴らしい健康ダッシュボードの上で自分の体重やら、睡眠状況やらを見る事ができたりします。

 ガジェットだから、流行れば売り上げがすんなり上がるのも良いですね。これから健康関連のガジェットがどんどん出てくると言われていて、そちらにもすごく注目しています!あ、スキンケアをしながら肌の調子をオンラインのダッシュボードで管理できるのとか欲しいなぁ。良いのがあれば欲しい〜。

 なんかめちゃくちゃ楽しみになって来ました!


 
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by katoyasuko | 2011-12-19 08:30 | シリコンバレー

リサーチ・イン・インモーションのモメンタムに陰りが

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カナダのリサーチ・イン・インモーション(RIM)がタブレット端末の値引き販売などが影響し、9~11月期に4億8500ドル(約377億円)を損失金として引き当てたと報じられました。WSJの記事はこちら

499ドルで売られたタブレット端末Playbookですが、アマゾンがタブレット端末キンドル・ファイアをなんと199ドルで売り出してしまったものだから大変。年末商戦にあわせて慌てて199ドルまで出血大赤字の値引きを実施した…というわけです。鳴り物入りで発売された割には、売り上げが悪く、幹部も真っ青…の事態になっております。

4月に投入してから売り上げは、3~5月期に50万台、その後、20万台、15万台と台数が推移。当初予測していたものよりずいぶん悪い数字で、在庫が積みあがっているそうです。ちなみにOSはBlackBerry PlayBook OS です。

タブレット市場は今、メーカーによって明暗がはっきりと現れています。記憶に新しい負けチームと言えば、HP。WebOSを載せた「タッチパッド」を発売したかと思えば、発売からなんと48日で発売を中止しました。

タブレット端末という新しい市場では、勝者総取りになってきています。
ちなみに絶好調のアップルのiPadの最近の四半期ごとのタブレット端末売り上げ推移は、470万台、930万台、1110万台です。

もうひとつ勝ち組といえばやはり、アマゾンが販売しているAndroidOSを載せたキンドル・ファイアです。台数は発表していないものの、サンクスギビング後のブラックフライデーとサイバーマンデーでは好調な売り出しと報じられています。

以前、ハーバード大ビジネススクールのデイビッド・ヨフィー教授にインタビューした時、「モバイルOSをいち早く制することが、より重要になってきている。それによってどのようなアプリケーションを得られるかもずいぶんと変わってくるし」とおしゃっていました。

スマートフォンでOS一時期強力な地位を気づいたRIMは残念ながらタブレット市場では苦戦しています。タブレット端末は今iOSかAndroidが善戦。これから宝の山になりそうなモバイル分野ですので、まだまだ面白い商品が見られるのではないでしょうか。

と、ここまで書いて、数字をちりばめて原稿みたいなブログ記事を書いてしまったことに気づきました。
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by katoyasuko | 2011-12-04 13:42 | シリコンバレー

ソーシャルメディアバブルにそろそろ陰りが

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「株も不動産も奪い合い!シリコンバレーが熱いー期待どうりの驚異的成長は続くのか」
という記事を書いたのは、たった3ヶ月程前の話なんですね。
あまりの市況の変化に、もっと前に書いたものだと思っていて自分でびっくりしてしまいました。

シリコンバレーでは、1年ほど前からでしょうか。ソーシャルメディア関連のサービスで、バブルが起こっているという認識がありました。
いかにも景気の良い話が飛び交い、これは浮世離れしているなと、
ここに住んでいる人であれば誰もが感じていたはずです。

しかし、とうとうバブルがはじける音が聞こえてきてしまいました。
クーポンサイト大手のグルーポンが20日から3日連続で続落して、
IPO価格の20ドルを割り込み、23日には16.96ドルになっています。

グルーポンは、IPO前から色々とトラブルが続いていて、
会計報告書に問題があったり、マーケティング費用の急増が指摘されていたりと、
色々晴れない噂が多かった会社ではあります。
しかし、テクノロジー関連の注目株だっただけに、インパクトは大きいです。

グルーポンだけなら良いのですが、IPOをしたばかりのテクノロジー企業の株価があまり芳しくないというところが痛い。
インターネットラジオ局を運営するパンドラ・メディアも大幅に落ちて、
6月に行ったIPO価格に迫っています。
リンクトインは初日にIPO価格の2倍以上をつけたのですが、そこから30%ほど下がっています。

最近、注目のテクノロジー関連企業はIPOをしたらドーンと株価が上がるというイメージが定着しつつあったのですが、
今後はそうもいかなくなりそうです。

欧州の問題も根深く、世界で足下がぐらついている状態なので、
より安全なところへとお金が動いているようです。
企業の淘汰が激しくなった、ドットコムバブルの終わりを彷彿とさせます。

ちょっと話はそれるのですが、先日不動産投資家のかたに色々とお話を伺ったのですが、
不動産エージェントはシリコンバレーのIPO後、ドカンとミリオネアになった人達が不動産を買うことを狙っているそうです。
ちょっと前までは、バブル感が漂っていたので、「ミリオネアが続出するね」なんて言っていたのですが、そうそう明るい話題ばかりではなくなってきました。
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by katoyasuko | 2011-11-25 18:20 | シリコンバレー

新規株式公開だから、株返せ!?

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ちょうど一週間前のことですが、
オンラインゲームのZynga(ジンガ)が、
新規株式公開を前にして、特定の社員に、
「株返せ!でなきゃクビだぞ」と株式の返却を求めたとウォールストリートジャーナルが伝えています。

ちょっと前にも話題にしましたが、
勢いのあるベンチャーで働く事は、こちらでは「クール」なことだとお話しました。
その背景には、従業員がストックオプションを得られるということも大いに貢献しているんです。

ベンチャーでは、現金のお給料は少ないものの、一部をストックオプションで貰い、
もし会社がドカーンと大きくなって、上場すれば、株価も跳ね上がり、
従業員は一気にミリオネアも夢じゃない…となるからです。

で、ジンガが今やっているのは、
初期の頃に雇った30人ほどが、大して会社に貢献していないと考えたため、
株式公開する前に株返せ〜!と言っているんですね。
お前には一儲けさせてやらないぞと。

30人くらいが対象になっていて、株の返却を告げられた人は、
弁護士を雇ったり、
株を保有したまま会社を去ったり…と様々な対応をしているようです。

それにしてもジンガのこの一件、ほとんど聞いた事のない例です。
一度契約を結んでストックオプションを渡しているんだから、
今返せって言われても、従業員も納得できないでしょう。
ましてやSNSの注目株で、公開後に株価が跳ね上がるのはほぼ確実でしょうし。

ジンガと言えば、雇った従業員が優秀でなければ、
バッサバッサと切り捨てることでも有名な企業です。

それにしても、厳しい。
これは確実に訴訟につながるでしょう。

ジンガの企業体質をちょっと目の当たりにした一件です。
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by katoyasuko | 2011-11-18 06:19 | シリコンバレー

シリコンバレーから

ライターをしている、加藤靖子です。
普段ビジネス誌やマーケティング誌といったメディアに書いているので、
わりと「固い」雑誌カテゴリーで、テックのことをレポートしています。

でも、自分自身、実はシリコンバレーに来るまで、
特にテクノロジーに詳しいわけでもなく、理系の人間だった訳でもありません。
だから毎日仕事をしているうちに、
もっとビジネスから離れたところで、一般の人にも面白いと思ってもらえることがあるよなぁ…と思うようになりました。

特に、普段テクノロジーとかシリコンバレーに興味がない人も、
ライフスタイルや働き方など、ここで起きている色んなことから学べることがたくさんあります。

この個人ブログでは、シリコンバレーで起きている色々な話を、
ゆるく、私の目線でお伝えしていきたいと思ってます。
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by katoyasuko | 2011-11-16 06:46 | シリコンバレー

ジャーナリスト加藤靖子のブログです。ニューヨークで日経ビジネス勤務を経て、フリーに。シリコンバレーから、テック情報を書いています。メールはmail@yasukokato.com 。Photo:Takahiko Marumoto
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加藤靖子。1982年9月11日東京生まれ、九州育ちの29歳。
中央大学在学中から、マガジンハウスの編集部アルバイトに明け暮れる。卒業後米Pace大学に留学。在学中にジャーナリストのアシスタントをしながら、フリーで原稿を書き始める。
卒業後、2007年末から日経BP社ニューヨーク支局勤務。ビジネス・経済誌「日経ビジネス」編集部で、大統領選挙、金融危機、自動車産業の低迷などをレポートし、刺激的な日々を送る。
2011年からサンフランシスコ郊外、シリコンバレーに引越し。フリーになり、「日経ビジネス」「日経デジタルマーケティング」などに記事を寄稿。
最近はすっかりテック系ニュースに目覚め、シリコンバレーでテック系イベントに出席したり、インタビューを行ったりしている。
最近のインタビューは、シェリル・サンドバーグ(Facebook COO)、ナビーン・セバデュライ(Foursquare共同創業者)、ガ・ワン(Smule共同創業者)など。

好きなことは料理、体を動かすこと、友達としゃべること、ファーマーズマーケットに行くこと。
仕事とプライベートをあまり区別せず、楽しく仕事をしています。

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