Pink Tech シリコンバレー

P&Gが1600人のレイオフ。伝統的なマーケティングをカットし、デジタルマーケに注力(追記)




 P&Gの決算発表で、コストカットのため今後1600人のレイオフを行うと発表しました。レイオフが行われるのはマーケティングを含む非生産部門。世界一のマーケティング会社とも言われるP&Gが、マーケティング部門にもメスを入れるということで、業界をあっと言わせています。

 ただこのマーケティング部門のカットには理由があります。P&Gにおいてデジタルマーケティング部門のコスト効率が良く、長期的なコストカットに繋がることが判明。伝統的なマーケティング部門を削りつつ、デジタルマーケティング部門に注力していくというのです。

CEOのロバート・マクドナルド氏は、「フェイスブックやグーグルといったメディアによって、マーケティングへの投資がより効率的になっている」と話しています。P&Gは男性向けの制汗剤オールドスパイスキャンペーンで大成功しています。このキャンペーンではYouTubeにアップしたビデオが口コミで広がり、18億回も視聴があったそうです。

■デジタルマーケティングでコスト削減

 デジタル分野のマーケティングによって、コストがカットできたという話は他にもあります。フォードはDougというキャラクターを使い、Focusという車両の動画キャンペーンを行いました。もちろん動画を広める為に広告を打つことが欠かせません。しかし、初期に広告した時点で動画が消費間で口コミになり、あっという間に広がったそうです。その結果、準備していた広告予算と労力は使わなかった…というのです。
 
 P&Gもフォードもデジタルマーケィングの先駆者と知られていて、私は去年、この2社の事例を多く記事にしています。どちらもソーシャル・ネットワーキングサイトを上手く使い、話題のキャンペーンをどんどん打ち出しています。それだけ実力のある企業なので、コスト面でも跳ね返りが大きかったようです。P&Gがデジタルマーケ分野に注力することで、更に面白いキャンペーンが見れるかな?とちょっと楽しみにしています。

追記:ツイートで、NYTIMESの記事とちょっと違う…という声を頂きまして、私が参考にしたのはAdageのこちらの記事やBusiness Insiderのこちらの記事です。マーケティングと広告の専門誌なので、マーケティングの話にフォーカスしています。貴重なご意見ありがとうございました!


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by katoyasuko | 2012-02-01 15:05 | マーケティング

ジャーナリスト加藤靖子のブログです。ニューヨークで日経ビジネス勤務を経て、フリーに。シリコンバレーから、テック情報を書いています。メールはmail@yasukokato.com 。Photo:Takahiko Marumoto
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加藤靖子。1982年9月11日東京生まれ、九州育ちの29歳。
中央大学在学中から、マガジンハウスの編集部アルバイトに明け暮れる。卒業後米Pace大学に留学。在学中にジャーナリストのアシスタントをしながら、フリーで原稿を書き始める。
卒業後、2007年末から日経BP社ニューヨーク支局勤務。ビジネス・経済誌「日経ビジネス」編集部で、大統領選挙、金融危機、自動車産業の低迷などをレポートし、刺激的な日々を送る。
2011年からサンフランシスコ郊外、シリコンバレーに引越し。フリーになり、「日経ビジネス」「日経デジタルマーケティング」などに記事を寄稿。
最近はすっかりテック系ニュースに目覚め、シリコンバレーでテック系イベントに出席したり、インタビューを行ったりしている。
最近のインタビューは、シェリル・サンドバーグ(Facebook COO)、ナビーン・セバデュライ(Foursquare共同創業者)、ガ・ワン(Smule共同創業者)など。

好きなことは料理、体を動かすこと、友達としゃべること、ファーマーズマーケットに行くこと。
仕事とプライベートをあまり区別せず、楽しく仕事をしています。

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