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「失業する前に知っておきたかった5つのこと」


Forbesの翻訳記事です。原文を読みたい人はこちらを。
 
「失業する前に知っておきたかった5つのこと」

By アメリカの1400万人の失業者の一人、 Employee Zero
編集=Kelly Phillips Erb


 私の2011年は、大きな希望と共に始まりました。人生を捧げられるような、大好きな仕事をしていました。長い時間働き、バケーションも取らず、ホリデーも休めない、そんな犠牲も払ってきたのです。40代になってやっと自分の夢に気づき、そこに根をおろしていけるんじゃないかとも思い始めていました。

 しかしその年の終わりに、自分の将来は真っ暗になりました。世間の人は私のことを無能で、怠惰で、未熟な人間だと言い始めました。どうしてそうなったのか?

 私は9月にレイオフされました。失業者になって突然、周りは私を今までの様には見てくれなくなりました。その代わり、私は世間で問題だとされている、1400万人の失業者の一人という位置づけになりました。私は3ヶ月前と同じスキルがあり、野心的で、優しくて好奇心の旺盛な自分から変わってはいません。でも、周りの人は、私は監視とドラッグテストの必要があり、何もしないで失業保険を貰いたい失業者の一人として見るようになってしまいました。

 私が今まで培ってきたスキルと経験はどうなのかって?それは全く価値がありませんでした。ある人は溶接を学べとか、フォークリフトの練習をしろとか、ソフトウェアのディベロッパーになるためのクラスをとれとか、とにかく今日雇用主が必要だと言うスキルを身につけろと言われ続けました。そんなの明日にはどうなっているか分からないのに。

 これを読んでいる人が、解雇されないことを願っています。でも、私が失業してからはじめて気づいたことについてお話しさせてください。

1、下を見続けることは、思うほど簡単ではない。
 失業から3ヶ月、私は給料、福利厚生、雇用主からの礼儀正しさにおいてさえ、自分の期待を下げ続けました。世間では、失業者は潤沢な失業保険のせいで安い給料を受け入れないのだと言われています。でも現実には、過去の給料履歴がわずかでも求人条件より良いものならば、雇用主は求職者の働く意思を疑ってかかります。

 私は面接の時に何度も給料の質問を避けて通るよう試みてきました。でも雇用主は今、給料に期待を持っているような人を全て避けたいとさえ考えているように感じるのです。

2、生活経費と贅沢品は時として紙一重である
 失業者は、贅沢を謳歌するべき人達ではないということは分かっています。ケーブルテレビとか、新しい冷蔵庫といったようなようなものです。でも、贅沢をカットするのが簡単なものもあれば、そうでないものもあるのです。例えば車は面接に行く為に必要です。インターネットも仕事を探すための必需品です。でも、クリアでは無いものもあるんです。私がレイオフされてから2週間後、飼い猫が足を怪我してしまいました。2回の検診で、200ドル以上掛かってしまいました。5年以上飼っている私のペットは、今や贅沢品とさえ思えます。でも、彼らがいない生活というのは、考えもつかないんです。私には子供がいなくて、本当によかったと思っています。でも、もし子供が病気に掛かっているときに、お金が理由で病院に行けないとしたら?そうしたものに答えを見つけるのは非常に難しいです。

3、存在感を失い、意見を求められないことに慣れる

 仕事で失ったのは、給料だけではありません。私は、人から意見を求められないことに寂しさを感じています。私はかつて職場で意思決定をする立場にありました。でも失業すれば、誰もあなたが何を考えているかなんて気にしないのです。失業すれば突然、同じニーズ、経験、スキルレベルを持つ、「失業者」という顔のないグループの一部になるのです。

 私の住んでいる州でも「履歴書の作り方」なんて講座を開いています。それは失業の問題を解消するはずがないのに。たまにメディアでも1400万人の失業者の声を聞くことがあります。でももちろん多くの人は目立たないように気をつけています。なぜならお前達は失業に値する人間だと非難する人達がいるからです。この記事に私の名前を出さない一つの理由も、そうしたことからです。

4、眠れない夜は、朝よりもずっと辛い


 朝早く目を覚ますことは簡単です。でも、眠りにつくこと。これが難しい。私はレイオフされてから、これまで以上に自分を忙しくしています。職探しをすることは、朝会社に行く事よりもずっと大変です。毎日履歴書を作って、電話を掛け、質問に答え、手がかりをつかむためにコネをつくる。そして連絡を待ちます。雇われるまでもうちょっとだと思っても、何にも連絡が来ずにメールを待ち続けたりするのです。こうした職探しをするいいところは、もう二度とフルタイムの仕事に戻れないんじゃないかという考えから気持ちをそらしてくれることです。やみくもなパニックに陥る前に、私はインターネットに向かってまた新たな職を探し、履歴書を送ります。それが例え真夜中だったとしても。

5、一番の支えは家族や友人の優しさ


 私をこの失業の辛さから救っているのは、何より私を信じている人達からの強いサポートです。彼らは私に職を見つけては「アプライしてみなよ」と言ってくれたり、「調子どう?」と聞いて、気遣ってくれます。私が落ち込んでどん底にいる時も、私は1400万人の失業者の1人ではなく、世の中に何かを与えることの出来る人だというのをいつも伝えてくれるのです。

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終わり。
私もこの仕事が大好きだから、突然何かの理由で仕事ができなくなったら悲しいです。「忙しい」って言いたくなるのって、忙しい=人から必要とされていることを確認して安心したい からですよね。誰でも人から必要とされてないという状況が、一番辛い。でも最後にあるように、最終的には仕事を抜きにしても、支えてくれる家族や友人がいるかどうかですね。


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by katoyasuko | 2011-12-23 09:58 | 働き方

ジャーナリスト加藤靖子のブログです。ニューヨークで日経ビジネス勤務を経て、フリーに。シリコンバレーから、テック情報を書いています。メールはmail@yasukokato.com 。Photo:Takahiko Marumoto
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加藤靖子。1982年9月11日東京生まれ、九州育ちの29歳。
中央大学在学中から、マガジンハウスの編集部アルバイトに明け暮れる。卒業後米Pace大学に留学。在学中にジャーナリストのアシスタントをしながら、フリーで原稿を書き始める。
卒業後、2007年末から日経BP社ニューヨーク支局勤務。ビジネス・経済誌「日経ビジネス」編集部で、大統領選挙、金融危機、自動車産業の低迷などをレポートし、刺激的な日々を送る。
2011年からサンフランシスコ郊外、シリコンバレーに引越し。フリーになり、「日経ビジネス」「日経デジタルマーケティング」などに記事を寄稿。
最近はすっかりテック系ニュースに目覚め、シリコンバレーでテック系イベントに出席したり、インタビューを行ったりしている。
最近のインタビューは、シェリル・サンドバーグ(Facebook COO)、ナビーン・セバデュライ(Foursquare共同創業者)、ガ・ワン(Smule共同創業者)など。

好きなことは料理、体を動かすこと、友達としゃべること、ファーマーズマーケットに行くこと。
仕事とプライベートをあまり区別せず、楽しく仕事をしています。

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