Pink Tech シリコンバレー

シェリル・サンドバーグに学ぶ「女性の自信の無さと仕事の関係」


 数ヶ月前、幸運にもフェイスブックのCOO、シェリル・サンドバーグに取材できる機会が巡ってきました。シェリル・サンドバーグってどれぐらいの人が知っているのでしょうか?アメリカでは、最も有名なビジネスウーマンの1人で、シリコンバレーで知らない人は、あまりいないんじゃ無いかな。
 
 眩しいほど凄い経歴の人で、バーバードを出たあと、世界銀行でローレンス・サマーズ財務長官のもとで働き、そのあとGoogleでAdWordsやAdSenseに貢献。今はフェイスブックのマークザッカーバーグの右腕として会社の2番手を勤めています。フォーブスで世界で最も影響力のある女性5位に選ばれている、本当のスーパーウーマンです。

 でもね、実際に会うと、本当にチャーミングな人なんですよ。タフなデキル女性みたいなイメージが強かったんだけど、美人で、スマートかつ気遣いができる優しいチャーミングな人。にこにこしていて、「私はニューヨーク出身で早口だから、分からなかったらすぐ聞いてね。」なんて言って、場を和ませる力がすごいんです。会ったあと、ますます好きになってしまいました。

 取材前、リサーチをしている時に彼女がTEDで喋った動画と出会ったのですけど、コレがすっごく良かったのです。経歴の華々しい彼女に学ぶなんて、恐縮な気もしてしまうのですが、女性の働き方の本質を突いてる気がするんです。

 彼女が話しているのは「何故女性のリーダーが少ないのか」というテーマなんですけど、その中で女性の自信のなさと仕事の関係にすごく納得しました。引用するとこんな感じ。

 ”女性は自分の能力を男性よりも低く見積もってしまうのです。
男性は出世は自身が勝ち得たものだと思うのに対し、女性は外的要因に理由を求めるのです。
男性に何故上手くやっているのかと聞くと、彼らの答えは
「俺がイケてるからだよ。そりゃそうだよ。何故そんなことを訊くの?」と言うんです。
女性に同じ質問をすると、
「誰かが助けてくれた」とか、「幸運だった」、「とても頑張った」などと言います。
何故これが重要なのか?とても重要なことです。
交渉を行わずに役員室に入る人などいるはず無いのですから。同様に成功すると確信していない人や自身の成功が何か理解していない人が出世するということもありません。"


(TEDの講演。日本語字幕がついてるものがインベッドできなかった。日本語字幕は是非こちらを見てね!)

 彼女のようなハイプロファイルな人達ではなくても、これって私たちの周りでもよく見ませんか!?「私は会社の重要ポジションに付けられた」とか「私は会社で凄く評価されている」って口に出せるのは大抵男性なんですが(すみません悪い事ではないし、すごく謙虚な人も多いですが)、どうでしょう?一方で、大学の頃からこの子は凄くできるなと思っていた友人女性って、そういうことをあまり口にしないで「ポジションがたまたま空いてラッキーだった」とか、「楽しく働かせてもらって恵まれてる」くらいしか言わないのです。これは自信の度合いが結構関係しているのではないかと。

 テッククランチでも同じような事を言っている記事(リンクはここ)がありました。本の著者インタビューなのですが、著者は「控えめ(謙虚)であるなかれ」というメッセージで本を書いています。彼女自身も女性なのですが、テッククランチではこう続きます。

 ”このメッセージはとくに、ヒスパニックの女性に向けられている。Rudan(著者)によると、彼女らは日常、あまりにも謙虚なので、シリコンバレーのような競争の 激しい環境では成功できない。”世界各地の文化の中には、ていねいさや礼儀正しさをあまりにも重んじすぎるものがある”、と著者は言い、とくにこれからの 女性は、自分が”目立つこと”のために、勇猛果敢、徹底的に頑張れ、とアドバイスした。”

 ホーウ。似ていますよね。でもね、自信を持つことって凄く難しいですよね。私はよく仕事で●●の権威とか、スタンフォードの名誉教授とか、そういう人にインタビューすることが多いのですが、なんとなくやっと29歳になった自分が出て行くことが申し訳ない気分になることが多いんです。「私なんかがインタビューに来ちゃってすみません」という気持ちがいつもどこかにある。私の見た目がおじさんだったら100倍気が楽なんだけどなー。と思うこと多数です。

 実際に会社で働いていた時、偉い人にインタビューに行くとき先輩に「時間があれば一緒に行きましょうよ〜」とか言って、できれば少しでも自分より年上の人を連れて行きたくなっていました。それから取材に行くとき、一人ではなくて年上のカメラマンさんなんかが一緒にいてくれると、「コレで私も一人前に見られるから大丈夫だ」なんて思っているわけです。

 しかしシェリル姉さん(あえてこう呼びます)も、本の著者のRudanも、謙虚すぎると自分のポテンシャルを自分で潰してしまうと言っています。別にリーダーになるという崇高な目標を掲げているわけじゃないですが、自信なさげにしているのは駄目なんですよねー。まぁそう簡単に克服できる問題ではないですが、とりあえずオドオドしているのは辞めようと思います。
自信つけるどー!

 

 
 
 
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by katoyasuko | 2011-12-18 07:08 | 働き方

ジャーナリスト加藤靖子のブログです。ニューヨークで日経ビジネス勤務を経て、フリーに。シリコンバレーから、テック情報を書いています。メールはmail@yasukokato.com 。Photo:Takahiko Marumoto
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加藤靖子。1982年9月11日東京生まれ、九州育ちの29歳。
中央大学在学中から、マガジンハウスの編集部アルバイトに明け暮れる。卒業後米Pace大学に留学。在学中にジャーナリストのアシスタントをしながら、フリーで原稿を書き始める。
卒業後、2007年末から日経BP社ニューヨーク支局勤務。ビジネス・経済誌「日経ビジネス」編集部で、大統領選挙、金融危機、自動車産業の低迷などをレポートし、刺激的な日々を送る。
2011年からサンフランシスコ郊外、シリコンバレーに引越し。フリーになり、「日経ビジネス」「日経デジタルマーケティング」などに記事を寄稿。
最近はすっかりテック系ニュースに目覚め、シリコンバレーでテック系イベントに出席したり、インタビューを行ったりしている。
最近のインタビューは、シェリル・サンドバーグ(Facebook COO)、ナビーン・セバデュライ(Foursquare共同創業者)、ガ・ワン(Smule共同創業者)など。

好きなことは料理、体を動かすこと、友達としゃべること、ファーマーズマーケットに行くこと。
仕事とプライベートをあまり区別せず、楽しく仕事をしています。

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