Pink Tech シリコンバレー

AP通信の記者、ツイッターを優先して怒られる。

BBCの、"Associated Press reporters told off for Twitting"という記事です。

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今ニューヨークで起きているウォール街占領デモに関して、
自社で速報を流す前に、ツイッターに流してしまい、数名の記者が上司に怒られたとのこと。

もちろんアメリカのメディアはツイッターをかなり多用しているんですが、
メディアは自分のサイトに来てもらわないといけないので、この件から使い方はまだ及び腰と言えるでしょう。

APの場合、”速報になるような情報、写真、動画がある場合は、ソーシャルメディアに流す前に、Wire(ネット)に先にアップすること”というルールがあります。
その他のメディアもソーシャルメディアの利用に関して、
厳格なルールを作っているようです。

しかし情報を受ける側として考えてみると、
やはり速報は早くないと意味がない。記者が急いで記事を書いて、
デスクを通して、さらにネットにアップして…というのを待っているよりも、
その手の速報はたとえ断片的であってもすぐに欲しいはずです。

速報が必要な場合、特に東日本大震災のような、非常事態が起こったとき、
アメリカの視聴者は今どのメディアに行くのでしょうか?

ここアメリカでは、ケーブル加入者が非常に多く、逆に言えば地上波だとろくな番組が見れません。
2009年の時点でケーブルテレビの加入割合が49%を越えています。
しかし今、「コードカット」という言葉が生まれており、つまりケーブルテレビの解約者が、ネットに流れているというトレンドがあります。
既存のケーブルテレビ加入者はBBC やCNN など速報に強いメディアがあるので、
それを流して情報を得るとして、非ケーブル加入者の情報源はネットになるはずです。
もうひとつ、アメリカは車社会でNPRといったラジオを流しっぱなしにしている人が多いので、
そこからの情報源もあると思います。

ネット利用者に関しては、大災害や大事故が起こったとき、
日本と同様にネット利用者はかなりツイッターに流れるでしょう。
そんなとき、大手のメディアが自社のネットにアップするのを待ってから、ツイッターに流しても、
前述のように、あまり意味がないはずです。

というよりも、ユーザーには腐ったニュースとして、見てももらえなくなってしまう可能性があります。
ニュースを流せるのは、大手メディアだけでなくなったのですから。
記者を叱っている場合ではないのでは?と思うのです。
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by katoyasuko | 2011-11-19 05:17 | テック

ジャーナリスト加藤靖子のブログです。ニューヨークで日経ビジネス勤務を経て、フリーに。シリコンバレーから、テック情報を書いています。メールはmail@yasukokato.com 。Photo:Takahiko Marumoto
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加藤靖子。1982年9月11日東京生まれ、九州育ちの29歳。
中央大学在学中から、マガジンハウスの編集部アルバイトに明け暮れる。卒業後米Pace大学に留学。在学中にジャーナリストのアシスタントをしながら、フリーで原稿を書き始める。
卒業後、2007年末から日経BP社ニューヨーク支局勤務。ビジネス・経済誌「日経ビジネス」編集部で、大統領選挙、金融危機、自動車産業の低迷などをレポートし、刺激的な日々を送る。
2011年からサンフランシスコ郊外、シリコンバレーに引越し。フリーになり、「日経ビジネス」「日経デジタルマーケティング」などに記事を寄稿。
最近はすっかりテック系ニュースに目覚め、シリコンバレーでテック系イベントに出席したり、インタビューを行ったりしている。
最近のインタビューは、シェリル・サンドバーグ(Facebook COO)、ナビーン・セバデュライ(Foursquare共同創業者)、ガ・ワン(Smule共同創業者)など。

好きなことは料理、体を動かすこと、友達としゃべること、ファーマーズマーケットに行くこと。
仕事とプライベートをあまり区別せず、楽しく仕事をしています。

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